加藤 貴之. 2006~2007年.
モノでつながるヒトとヒト
SNSの登場によって情報空間内での情報交換が個人間の信頼を媒体として活性化したのと同様に,モバイルコンピューティング技術は個人間の信頼を媒体とした,実空間内でのモノのやりとりを活性化させることができるはずです.そのような仮説の元に私たちはBOZAARというカメラ付き携帯電話を利用した物品貸し借り支援サービスを構築しました.
利用者は貸し借りの際に身体ポーズと写真の構図を用いた簡単かつ楽しい手法で登録を行います.システムは顔検出およびメール解析によって再利用性の高いデータを獲得し,集めたデータを使って貸し借りの管理および機会創出のための機能を提供します.
私たちはBOZAARの運用結果から仮説の正しさを検証し,「交易に埋め込まれた出品」というeコマースとインタラクションデザインを結ぶモデルを導出しました.
- 加藤貴之:個人間の信頼を媒体とする電子市場の構築,修士論文,慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科 (2007).
- 加藤貴之,中西泰人,萩野達也,服部隆志:BOZAAR: カメラ付き携帯電話上での貸し借り支援システム,第15回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS 2007)予稿集,日本ソフトウェア科学会 (2007).
- 加藤貴之,中西泰人,服部隆志,萩野達也:写真からのオブジェクト抽出を利用した物品貸し借りプラットフォームの提案,技術報告 2007-UBI-015,情報処理学会 (2007).
- SFC公式サイト – 研究の現場から – 「モノでつながる人と人」 政策・メディア研究科 修士課程2年 加藤貴之さん
- SFC ClIP – Project CLIP – 「貸し借りで人間を繋ぐBOZAAR -モノを獲得する喜び-」
BOZAARにご関心のある方は加藤(takayuki1983 at gmail.com)までご連絡ください.