先月のことですが、2011/12/06 ニコファーレで第1回ニコニコ学会βシンポジウムが行われました。
ニコニコ動画やYouTube、ボーカロイドなどが様々な形の創作活動を活性化する場として多くの参加者・視聴者を楽しませています。
ニコニコ学会はそうしたプロアマ問わずに研究を参加型で推し進める場であり、またそうした場について研究する場です。
第1回のシンポジウムはとても盛り上がりました。ニコニコ生放送で中継された模様がずっと見ることができ、アーカイブされたものを無料でいつでも見ることができます。
年末にその反省会・展望会も開催され、ニコニコ生放送で中継がされました。そこで中西もこんな感想を言わせてもらいました。
「新しいカタチの祭りができた。中継を見て『ただならぬことが起きている』と思って懇親会に来てくれた人が結構いた。オンラインとオフラインがミックスした魅力が出ていたと思う。」
上の写真がニコファーレの様子ですが、ニコニコ動画に書き込んだコメントが壁面のディスプレイにすぐに表示される仕掛けになっています。この空間もその後の懇親会も「情報空間での出来事が実空間へと染み出していた」と思います。
(今時の流行語?で言えば、サイバーフィジカルカップリングでしょうか)
今月の23日にはジオメディアサミットが開催されます。今回で第8回であるサミットのテーマは「「オンライン・トゥー・オフライン(O2O)」だそうです。O2Oとは、オンラインの世界がオフラインの行動の意思決定へ影響を与えるようなサービスの総称とのこと。
ニコニコ学会βシンポジウムも、コロプラやforsquareなどの位置情報メディアとは異なるかたちのO2Oだったと言えるでしょう。情報空間の概念やうまくいっている事を実空間に持ち出して実体化する、という考え方は、これから様々に試みられるに違いありません。
ニコニコ学会のWebサイトには「オンラインの学会です」と書かれていますが、写真にも写っているとおり「オンラインとオフラインを融合した学会」です。次回の研究会は4月に幕張で開催される予定です。中継を見ていてもたってもいられなくなってしまった方は、O2Oサービスだと思って、ぜひ会場にも足を運んでください。