分人の管理・追加そして仮想化

さまざまな情報通信技術が発達すると共に,情報のやりとりは非同期化・ネットワーク化・分散化され,それと共に「人間も非同期化・ネットワーク化・分散化」したと言えるでしょう.分人という概念は,そうした現状をよりうまく説明できるモデルになり得ます.さらに
「『分人』をうまく管理するにはどうすれば良いか?」
「『分人』を人が新しく作りだす時はどうするのか/どうしたら良いのか?」
平野さんと「記憶の告白」という作品を作ったりDAWNのインスタレーション化したりする中で,そうした関心を持つようにもなりました.

私とは何か,という問いの答えのイメージが,りんごやみかんという「個」という数え方が適したモノではなく,ぶどうの「房:枝+n粒」のように,違う数え方やイメージをうまく考えつくことができれば,『分人』をより積極的にマネージメントできるようになるでしょう.まだぼんやりとした関心ですが,そんな関心から色々なお面を買ったりしています.

情報通信技術の発達が人間のあり方・見方に影響を及すとすれば,もう一つの方向性は「仮想化」です.アニメの主人公や初音ミクのコスプレ,自宅警備員のみなさん等も,仮想化の違ったあり方でしょう.また別の仮想化のあり方があるだろう,お面をかぶりながら,そんなことを少し考えています.

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