先週の6月14日にStanford Product Design Programの50周年を祝う会が行われました(ちなみに学部向けのカリキュラムはこちら).
ゲストや先生方の講演だけでなく,(卒業生の子供達も楽しめるような)風船作りや小さなセイルボート作りのワークショップも行われ,和気あいあいとしたムードのイベントでした.
Bernie RothとStanford Professor for 50 yearsによる”The Designer in Society”というワークショップには,このStanford Design Programを立ち上げた一人であるBob McKim先生のお姿がありました.自著のアイデアキャンプの参考文献に”Thinking Visually: A Strategy Manual for Problem Solving”をあげさせてもらっていることをお伝えして,一冊お渡しすることができました.
Jim Adamsによる”50 years of Creativity”では,50-YEARS CHANGES AFFECTING CREATIVITYとして創造性に影響を及した要因の歴史も概観しつつ,BLOCKS TO CREATIVITY and CHANGES (BOX)について語っていました.今月のあたまに行われたDesign EXPEでDavid Kellyが「オレ達はずっと同じことやってるんだけど社会がその重要さに気付いたんだ」といったようなことをかつて学生だった京都工芸繊維大学の櫛先生に話していたとのこと.
50年同じプログラムを続けてきた人達の強さを感じます.名物授業であるME101:Visual Thinkingは創設以来ずっと続いている授業であり,ホームページでもその事が誇らしげに記されています.
今はデザイン思考がブームのようになっていますが,そのブームが去った後でもきっと同じことを続けていくのでしょう.最後のシンポジウムHistory and Future of the Product Design Programは都合が付かず聞くことができなかったのですが,そんな話が出ていたのではないかと推測しています.
ピンバック: Stanford滞在記 | 慶應義塾大学 中西泰人研究室