CityCompiler

情報システムと実空間を統合的に設計/開発するためのツール。

三浦 稔隆, 2007年~

情報システムの設計と空間の設計を融合したエクスペリエンス・デザインを対象として、1)統合開発環境と2)デジタルアース、3)再利用可能なライブラリ群、の3つのツールの組み合わせによる、情報システムと実空間の統合的な設計/開発環境を提案します。これにより、情報システムとそのユーザインタフェースと、情報システムが動作する端末、そしてその端末が設置される空間、などの多様なスケールでの設計/開発支援を実現することを目指しています。

公式Webサイト:http://cc.unitedfield.net/

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BOZAAR

EntityCollaborator

ユビキタスコンピューティング環境をつくる開発環境。

粕谷 貴司, 2005年~

Entity というインタフェースの実装クラスとすることで、さまざまな機能のコンピュータを等価に扱い、空らを強調させてアプリケーションを構成するための開発環境です。IP 電話やインスタントメッセンジャー、情報家電の通信に使われる SIP というプロトコルを使って、さまざまなコンピュータが通信する環境をかんたんに構築できるようになります。


TelephotoPyramid

離れた複数の空間をつなぎつつ仕切る。

木原祐哉, 2005年

Web カメラで遠くの場所と常時つながりあう時代ももうすぐでしょう。カメラの画像から「消失点」と「稜線」を重ね合わせることで、あたかも奥行きのある空間を擬似的に作り出します。部屋の様子・人物の行動などのスケール感を保ちながらいくつかの部屋をつなげることができ、また、ただつながっているのとは異なる新しい距離感を作り出します。

SpaceTracer

スローシャッターが伝える空間のコンテクスト。

橋本悟, 2005年~

一分間ごとに撮影した Web カメラの画像の透明度を上げながら 60 枚重ね合わせることで、遠くの場所の様子を時間の流れとともに伝えることができます。知らない人のプライバシーを保ちながらも、知っている人はわかる。人の認知能力や保管能力を信じたコミュニケーションの提案です。


TimeViewer

時の流れをみるアルバム。

三浦 稔隆, 2005年.

「アルバム」は、「イベントごとに分けてコレクションされた画像の集まり」といえます。その一方で、「アルバムを眺める」という行為は、「過去の時間の流れ」を想起しながら見ることであり、画像ビューアの多くはそうした時間の流れを分断してしまいます。時の流れをつかめるような画像ビューアを作成することで、自分の時間と空間のかかわりについての意識を高めることができるでしょう。