箱理論

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』(The Arbinger Institute 著、金森繁樹 訳)を読みました。



*要約
人間は時に「本当は〜〜しなくてはいけない」ということが分かっていながら、やらないまま過ごす時がある。
そのとき、あれこれと理由をつけて自分を言い聞かせ、やらなかったことを正当化する。
この正当化がこそが箱の正体であり、人間関係を改悪し、自己の成長を阻害するものである。

箱に入っている状態では自分を棚に上げ、他者や物事にたいして粗捜しをしてしまう。
この状態では物事をありのまま正しく認識する事は出来ない。

大切な事は人間誰もが箱に入っているということで、常に箱を開けている状態にしろということではない。
箱を必要なときに開けた状態に出来、尚かつ箱をつくり出している本質を見抜く事が重要である。

*感想
この本は実体験を元に上記の要点を繰り返し説明するようにすすめられています。
本の論点とはズレがありますが、アメリカの啓蒙教育家エルバート・ハバードが書いた「ガルシアへの手紙」を思い出しました。
1個人の自己の正当化や人間関係の阻害は、組織を鈍化させてしまいます。
箱に入ったままの状態でいるとガルシアへ手紙を届けられない人になってしまうのでしょう。
文字で書くと当たり前の様に感じますが、少なくとも自分は出来てない所があるのです。
箱の中身は貝と同じで柔らかく、居心地が良いのです。
それをうけ、今の自分に足りないものは勇気と行動力なのです。

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