RAM SUMMER CAMP 2014

7月の3連休に山口にあるYCAM(山口県情報芸術センター)に行ってきました.YCAMとフォーサイスカンパニーのダンサー安藤洋子さんが共同で開発しているモーションキャプチャーシステムとツールキットを使ったワークショップRAM SUMMER CAMP 2014に参加しました.

ワークショップは運営側にまわることが最近は多かったのですが,プログラマとして参加するワークショップは実は初めてでした.山口で初めて会った方々とチームを組んで,テクノロジーとダンスの新しい組み合わせのカタチを模索しました.

モーションキャプチャシステムであるMOTIONERは,ローコストの慣性式モーションキャプチャーシステムで,オープンソースプロジェクトとして制作に必要な情報が公開されています.光学式のモーションキャプチャシステムよりも精度は下がりますが,設置やキャリブレーションの手間が少なく,屋外でも気軽に使える利点があります.
ハードウェアはArduino+XBee+拡張ボードという構成で,PCとはWifiのアドホックモードで接続されます.データはOSCを使って送信されるので,RAM Dance Toolkitだけでなく他のアプリケーションで利用することもできます.


RAM Dance Toolkit Cyril Baldy with Scene “Expansion” from YCAM InterLab on Vimeo.

RAM Dance ToolkitはopenFrameworksをベースにしたダンスのための環境を作り出すツールキットです.3D空間にMOTIONERから送られて来たデータを表示すると共に,そのデータをさまざまに用いて,ダンサーの身体感覚を新しく引き出すようなビジュアル表現を作り出せるよう,さまざまな工夫が込められています.こちらもオープンソースのプロジェクトでありgithubでソースが公開されています.

ワークショップの参加者はワールドカフェ形式でディスカッションを行い,5つのチームに分かれました.アルゴリズミック・ダンスとも言えるようなフォーサイスカンパニーで行われているダンスには,ダンサー達の位置,距離,向きが非常に重要です.慣性式モーションセンサであるMOTINOERは加速度と速度が取れているものの,装着者の位置を取ることができません.そこで我々のチームは,身体の速度にフォーカスして,新しいダンスの可能性をディスカッションしました.

安藤さんによるダンスのワークショップや講師陣によるレクチャーをはさみ,真剣なディスカッションとフランクなお喋りを繰返しながら,2名のダンサーと4名のプログラマーで構成された我々のチームは8つのシーンのコードを書きました.最終日のプレゼンでは見事に優秀チームに選ばれ,MOTIONERを貸し出してもらえることになりました.チームのメンバーは山口、大阪,岐阜,横浜,東京とばらけていますが,連絡を取り合いながら,ダンスだけでなくスポーツにも使えるであろうMOTIONERの可能性をもう少し探ってみたいと思っています.

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