新年明けましておめでとうございます.Winter semesterが始りました.Autumn semesterは自分の研究を進めるために授業の聴講はあまりしていなかったのですが,レクチャーや発表会等などの内容を少し紹介したいと思います.
夏に作っていたProcessinglueのデモをCasey Reasに見てもらうためにLAに行ってきました.メディアアーティスト->建築家の杉原聡さんがモーフォシス在籍時にデザインしたファサードやSCI-Arcを案内してもらいつつ,Caseyとも仲が良いので一緒にUCLAに行きキャンパスも案内してもらいました.イームズのケーススタディハウスも見ることができ,色々な刺激を受けたLAでした.
MIT->RISDのJohn Maedaのレクチャーがありました.Computational Designが当たり前になった今,デザインのバランスとしてACTIONS(PHYSICAL), EMOTIONS(COGNITIVE), RELATIONS(ORGANIZATIONAL)からなる三角形を描き,大学によってそのポジションが異なる,という図でその状況を解説しました.とても分かりやすく,自分(達)の立ち位置を考える良い地図だと思います.また彼の著書
リーダーシップをデザインする: 未来に向けて舵をとる方法
では,新しい時代のリーダは一つの山を上ったらその山から飛び降りてまた新しい山に登るのだ,と述べていました.Johnは12月にRISDの学長を辞めてメンロパークのベンチャーキャピタルにjoinしました.こうあるべきという姿を自ら実践したということですね.
d.schoolのDavid Kellyの近著
Creative Confidence: Unleashing the Creative Potential Within Us All の出版をお祝いするパーティがあったりしつつ(都合が付かずで参加できずでしたが),d.schoolの授業の発表会を一つ見に行きました.
さまざまな分野の大学院生がチームを作り「未来の大学」の姿をプロトタイプしていました.びっくりするようなアイデアではありませんでしたが,スタンフォードのビジネススクールを卒業した起業家お2人の著書
伊佐山元 シリコンバレー流 世界最先端の働き方
水島淳 スタンフォードの教え「ビー・ユアセルフ」
でもd.schoolについて言及されています.お2人とも東大法学部を卒業とのことですが,法学部卒の僕の友人から「デザイン」という言葉が出てくるシーンを想像しづらいので,あらゆる分野の人がデザインとプロトタイピングの重要性を知っているということはシリコンバレーの大きな強みであることは間違いないでしょう.
(続く)