DiceCamera

ダイス型カメラ: 人が撮る写真からモノが撮る写真へ。

中野亜耶, 2005年

正十二面体のダイスの一面にカメラを取り付けます。ダイスを地面で転がし、とまったところでシャッターが切られる。そうした仕組みのソフトウェアと試作のダイスを作りました。被写体をダイスの向きが決めるので、普段気づいていなかった多くのモノに気づくようになります。題すが撮影する写真のローアングルの迫力。シャッターを切る = ダイスを転がす。写真を撮るという行為そのものに新しい楽しさが加わります。






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POST-OFFICE ワークスペース改造計画

メディア
POST-OFFICE ― ワークスペース改造計画
著者
岸本 章弘, 中西 泰人, 仲 隆介, 馬場 正尊, みかんぐみ
出版社
TOTO出版
出版日
2006年2月
ISBN
4887062664
概要
次世代の働き方の提案。

衣・食・住の順番で洗練されてきたデザイン。次は「職」の番だ。私たちは人生のかなりの時間を働いてすごしている。今までも、そしてこれからも。「職」をデザインしていくことは、この時代の大きな命題となる。新しい時代の働き方自体をデザインするきっかけを与える。それが『POST-OFFICE ワークスペース改造計画』の目的です。





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時空間ポエマー

GPS ケータイを使ったコミュニティウェア。

中西泰人,本江正茂,松川昌平[他], 2003年~2004年.

位置情報つきの写真を地図上に投稿するシステムを街のみんなで共有します。何百枚もの写真が浮き上がってくるあたらしい仕組みの地図の上を歩き回りながら、街の風景を眺めます。身体を取り囲むような情報環境の中で、都市におけるミクロな体験を俯瞰するマクロな共有を提供します。


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iCAMS

携帯電話の位置情報を使ったグループウェア。

中西泰人[他], 2001年~2004年

アドレス帳はふつう「あいうえお順」にならんでいますが、iCAMS ではグループのメンバーが「位置の近い順」に並びます。連絡したい人をクリック。その人の位置とスケジュールに応じて、メアドや電話番号の優先順位が付けられて並び替えられます。「お、あいつ近くにいるじゃないか」「あの場所でメアドが一番上だったら、電話は後でしたほうがよさそう、まずメールするか」といったコミュニケーションを実現します。


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キャッチーなことば

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中西泰人研究室紹介

□ 『時空間デザイン』

アーバンコンピューティング、モバイルコンピューティング、ユビキタスコンピューティングなどと呼ばれる研究分野がありますが、中西研ではそうした分野に関連を持ったシステムを、コンピュータ x(建築+都市)とも表現できるような情報空間と実空間が綜合されたコミュニケーション・システムとして作ることを研究の目的としています。

なかでも「時間」と「空間」を大きなテーマとして、
・情報システムをデザインすることで、時間と空間の使い方(スタイル)がどのように変わるか
・時間と空間をデザインすることで、情報システムの使い方(スタイル)がどのように変わるか
・使い方(スタイル)をデザインすることで、情報システムや時間・空間がどのように変わるか
ということを意識しながら研究を行っています。

より具体的には、システムとスペースとそれを使うスタイルが綜合的にデザイン・設計されたものに関心を持ち、
・カメラやセンサーから得られる実空間の情報を用いた情報システム
・空間的なスケールを伴った情報システム
・情報システムがあることを前提とした空間
などをデザイン・設計・研究しています。

またそうした設計を行うことをサポートするような、発想支援システムや設計・開発支援システムの研究も同時におこなっており、
・発想法
・ワークショップ環境
・新世代オフィス環境
・UMLと図面の統合的な表記
・CADとIDEが統合する開発環境と開発プロセス
・コミュニケーションシステムのためのソフトウェアライブラリ
などを研究しています。

そのため、研究の領域は情報システムの分野だけでなく、インタフェースのデザインやコミュニケーションの分析に関連する心理学や社会学、メディアアートや建築・都市といった領域へ拡がっています。

□ 『マルチスケールメディア』『マルチスケール・マルチメディア』

コミュニケーション・システムの目的は、人々の活動が時間的・空間的に調整されたものになるように工夫をすることです。SNSや携帯電話、都市空間や建築空間、祭りや制度といったものもそうしたシステムなのであると考えれば、目的を達成する手段のかたちとしては、デジタル・アナログといった分け方だけでなく有形・無形といった分け方もできる多様なものがふくまれます。

そうしたデジタル・アナログ/有形・無形のものが織り合わさったアクティビティやエクスペリエンスを特徴づける言葉として、『マルチスケールメディア』『マルチスケール・マルチメディア』という言葉を考えるようになりました。

メディアがまたがるスケールには、手・身体・部屋・建物・都市・地球・スケールレスがあると考え、
・マルチスケールメディア    :ひとつのメディアが複数のスケールにまたがって機能しそれらが連携しているもの
・マルチスケール・マルチメディア:いくつのメディアが複数のスケールにまたがって機能しそれらが連携しているもの
とした場合に、これまでに行ってきた研究をうまく説明できるようになったのではないかと考えています。

そうして言語化された領域に含まれるような、システム・スペース・スタイルが綜合されたもの具体的に設計・実装・設置していくとともに、そうしたマルチスケールメディア、マルチスケール・マルチメディアをデザイン・設計する方法論として、「余白」や「多義性」をキーワードに、設計のプロセスやツールを研究していきたいと考えています。

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