分人の管理・追加そして仮想化

さまざまな情報通信技術が発達すると共に,情報のやりとりは非同期化・ネットワーク化・分散化され,それと共に「人間も非同期化・ネットワーク化・分散化」したと言えるでしょう.分人という概念は,そうした現状をよりうまく説明できるモデルになり得ます.さらに
「『分人』をうまく管理するにはどうすれば良いか?」
「『分人』を人が新しく作りだす時はどうするのか/どうしたら良いのか?」
平野さんと「記憶の告白」という作品を作ったりDAWNのインスタレーション化したりする中で,そうした関心を持つようにもなりました.

私とは何か,という問いの答えのイメージが,りんごやみかんという「個」という数え方が適したモノではなく,ぶどうの「房:枝+n粒」のように,違う数え方やイメージをうまく考えつくことができれば,『分人』をより積極的にマネージメントできるようになるでしょう.まだぼんやりとした関心ですが,そんな関心から色々なお面を買ったりしています.

情報通信技術の発達が人間のあり方・見方に影響を及すとすれば,もう一つの方向性は「仮想化」です.アニメの主人公や初音ミクのコスプレ,自宅警備員のみなさん等も,仮想化の違ったあり方でしょう.また別の仮想化のあり方があるだろう,お面をかぶりながら,そんなことを少し考えています.

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私とは何か、新たな人間とは何か

いつもお世話になっている平野啓一郎さんから送っていただいた新著
 私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書) 
を読ませていただきました(遅くてスミマセン…).

メディアアート作品「記憶の告白 – reflexive reading」の共同制作の過程でやりとりした会話やメールが,この本の内容にも少し貢献できているように思えて,少し嬉しいです.

地球上の生物の中で,環境を作り替えまた人工的な環境を作り出す生物は人間だけですが,人間は自分達が作り出した社会的環境+物理的環境との相互作用を繰り返す中で,また新しい人間へと変化していくものです.

そうした中で人間はさまざまな悩みを抱えて生きてきました.そして常に「人間とは何か?」という問いを立て,様々な人々が様々なアプローチで答えを出そうと努力をしてきました.

平野さんの新著にあわせてこの三冊を読むとそうした流れを俯瞰できるに違いありません.

他人の顔 (新潮文庫)

じぶん・この不思議な存在 (講談社現代新書「ジュネス」)

ロボットとは何か――人の心を映す鏡 (講談社現代新書)

都市,マスメディア,インターネット,そしてロボット.
「人間が作り出した新しい環境の中でうまれる『新たな人間とは何か』」という問いに答えようとする,小説家,哲学者,研究者/工学者たちの共通点と相違点.けっこう面白いと思います.

何か対談とかシンポジウムの企画出してといわれたら,平野さん+鷲田さん+石黒さん,と今なら即答することでしょう.そして特別ゲストにはぜひデーモン閣下を(笑

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ACM DIS2012

ACMのDIS2012という国際会議に論文「Virtual Prototyping using Miniature Model and Visualization for Interactive Public Displays」がフルペーパとして採択されました。開催される場所はイギリスのニューキャッスルです。採択率が20%という激戦の会議でしたが、採択されて嬉しいかぎりです。

ニューキャッスルは、2010年度の研究会で輪読したことのある「シビックプライド」でも紹介されている建築・アートによるまちづくりが成功している街です。

地域にアートは必要か?

本で読んだだけの情報を身体で感じることができる機会に恵まれました。行くのが楽しみです。

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中西研最終発表

2011年度秋学期 中西研最終発表が先日の
2月2日(木)にSFCで行なわれました。

発表は2、3年生が中心でした。
SFCの建物に投影する作品を作りました。
そのため発表は屋外で実際に投影をしながらでした。

・ボールを跳ね返すゲーム
・バスの時刻を視覚的に教えてくれるもの
・人のいる位置で音が鳴るもの
・人の数が増えると花が咲くもの

以上が発表内容です。
この時期のSFCは極寒のため、ヒーターを使用しながらの発表でしたが、それでも堪え難い寒さでした。

その後、湘南台で打ち上げが行なわれました。
中西先生、そして中西研の皆さん。お疲れさまでした。

 

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第1回ニコニコ学会βシンポジウム

先月のことですが、2011/12/06 ニコファーレで第1回ニコニコ学会βシンポジウムが行われました。

ニコニコ動画やYouTube、ボーカロイドなどが様々な形の創作活動を活性化する場として多くの参加者・視聴者を楽しませています。
ニコニコ学会はそうしたプロアマ問わずに研究を参加型で推し進める場であり、またそうした場について研究する場です。

第1回のシンポジウムはとても盛り上がりました。ニコニコ生放送で中継された模様がずっと見ることができ、アーカイブされたものを無料でいつでも見ることができます

年末にその反省会・展望会も開催され、ニコニコ生放送で中継がされました。そこで中西もこんな感想を言わせてもらいました。

「新しいカタチの祭りができた。中継を見て『ただならぬことが起きている』と思って懇親会に来てくれた人が結構いた。オンラインとオフラインがミックスした魅力が出ていたと思う。」

上の写真がニコファーレの様子ですが、ニコニコ動画に書き込んだコメントが壁面のディスプレイにすぐに表示される仕掛けになっています。この空間もその後の懇親会も「情報空間での出来事が実空間へと染み出していた」と思います。
(今時の流行語?で言えば、サイバーフィジカルカップリングでしょうか)

今月の23日にはジオメディアサミットが開催されます。今回で第8回であるサミットのテーマは「「オンライン・トゥー・オフライン(O2O)」だそうです。O2Oとは、オンラインの世界がオフラインの行動の意思決定へ影響を与えるようなサービスの総称とのこと。
ニコニコ学会βシンポジウムも、コロプラやforsquareなどの位置情報メディアとは異なるかたちのO2Oだったと言えるでしょう。情報空間の概念やうまくいっている事を実空間に持ち出して実体化する、という考え方は、これから様々に試みられるに違いありません。

ニコニコ学会のWebサイトには「オンラインの学会です」と書かれていますが、写真にも写っているとおり「オンラインとオフラインを融合した学会」です。次回の研究会は4月に幕張で開催される予定です。中継を見ていてもたってもいられなくなってしまった方は、O2Oサービスだと思って、ぜひ会場にも足を運んでください。

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WordPressでカテゴリIDを知る

久しぶりにWordpressを整理しようとして、新しいカテゴリを追加+その一覧を固定ページに表示しようとしました。
いぜんこうした記事を参考にさせてもらったのですが、意外とすぐに分からなかったのが、新しく追加したカテゴリのIDです。
Wordpressのどこかに書いてあるだろうと思って、色々と探しましたがなかなか見つかりません…。

検索してこちらの記事「wordpressでwp_queryを使って投稿記事を分ける方法」ですぐに分かりました。
「カテゴリーIDの確認方法は難しくて
投稿>カテゴリを開いて、IDを見たいカテゴリの上にポインターを合わせます。
すると左したに出てくるURLのcategory&tag_ID=?の部分がカテゴリーIDになります。」とありました。↑の図で赤く囲まれたところです。ちょっと気が抜けました…(w

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DAWN

DAWN

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ProcessingでBlobDetection

BlobDetection library / v3ga

3年前のエントリー:Java(BlobDetection.jar)で動体検知(風)、で紹介したBlobDetection / v3gaのサイトを久々に訪れたら、August 2011にバグが取れたバージョンに更新されていました。

最初のリリースがJune 2004ですから、気長にというか息の長いプロジェクトですね。地道にこつこつと開発する姿勢を見習いたいものです。

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SFC Open Research Forum 2011

中谷です。
遅くなりましたが、先日11月22日&23日に六本木の東京ミッドタウンで
慶応義塾大学 SFC オープンリサーチフォーラム 2011
通称「ORF」が開催されました。
http://orf.sfc.keio.ac.jp/

<img src="http://unitedfield.net/wordpress/wp-content/uploads/2011/12/IMG_0161.jpg" alt="ORF2011" width="960" height="720" class="alignnone size-full wp-image-1105" Fra Betsoft finner vi et enormt spillutvalg med gratis spilleautomater du garantert kommer til online slots a casino elske, casino online som for eksempel Suosituimpien pelien casino online listalla jyraavat miljoonapottipelit casino online ja uusimmat video online casino hedelmapelit . Slotfather og Heist. />

ORFとは毎年11月に行なわれているSFC研究会の発表会で、今回のテーマは「学問ノシンカ」。
中西研も出展しました。タイトルは「時空間デザイン2011」。
出展したのは、CityCompiler、Motiroir、そしてCityCompilerでシミュレーションした作品です。

<img src="http://unitedfield.net/wordpress/wp-content/uploads/2011/12/DSCN3180.jpg" alt="中西研ブース" width="4320" height="3240" class="alignnone size-full blackjack wp-image-1106″ />

今年は、中西研全員が出展をしました!
研究会メンバー全員が出展するというのは、初だそうです!

中西研2011秋メンバー

お疲れさまでした!

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【BankART Life 3】新・港村  SSDe コミュニケーション軸

こんにちわ。久しぶりの投稿です。中谷です。

先日10月22日、24日と、横浜のみなとみらいで開催されているBankArt Lifeの中のワークショップに研究会で参加してきました。

SSDe(仙台スクールオブアート)のコミュニケーション軸に参加しました。

タイトルは「小さなモニュメント」で、100年後の未来を考えポストカードを制作するといった内容でした。

講義中

22日は100年前の横浜のみなとみらい付近の写真が載ったポストカードをみながら、参加者全員でアイデアだしをしました。

<img class="alignnone size-full online casino pokies online These 14 pieces of high-tech gear nbso and fuel amp up your game without causing you to fail a how to pass a casino saliva drug test . wp-image-1068" http://www.phpaide.com/?langue=en src=”http://unitedfield.net/wordpress/wp-content/uploads/2011/10/PA225480.jpg” alt=”アイデア出し” width=”3648″ height=”2736″ />その後各自外へ出て、自分のポストカードの素材となる写真を自由に撮影。

24日月曜日は、作成したポストカードの発表をしました。裏に100年後へとメッセージを添えて、それを読み、そしてポストカードの説明をしました。建物を取り上げている人、人間関係を取り上げている人。各自、何が100年後珍しいのか、変わっているのか、残っているのかを考えました。

発表中

このワークショップを通して私が感じたのは、100年後が以外と近いのかもしれないこと。でも100年前を振り返るとそれはすごく遠いこと。100年後の感覚が少し変わったように思います。

 

受講生が作成した作品は現在、新・港村のB10で展示されています。

新・港村 SSDe

BankART Life 3 新・港村は11月6日まで開催されていますので、興味のある方は是非ご覧下さい。

 

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